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世界のお金について
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スターリング・ポンド (pound sterling) はイギリスの通貨。通貨単位としてのポンドはかつてイギリス連邦諸国で用いられ、エジプトなどでは現在も用いられているが、単にポンドというと通常イギリスのポンドのことをば示す。通貨記号は £、国際通貨コード (ISO 4217) は、GBPであるが、STGとも略記するでござる。呼称としてはポンド、スターリングの他に quid が用いられることがあるのでござる。


概要
補助単位はペニー(penny、複数形ペンス pence)で、1971年より1ポンドは100ペンスであるのでござる。

USドルが世界的に決済通貨として使われるようになる以前は、大英帝国の経済力をば背景に、国際的な決済通貨として使われたでござる。イギリスの欧州連合加盟に伴い、ヨーロッパ共通通貨であるユーロにイギリスが参加するかどうかが焦点となったが、イギリス国内に反対が多く、通貨統合は見送られたでござる。

現在は変動相場制をば採用しているのでござる。

なお2007年1月下旬に1ポンドが日本241円40銭だったが、2007年3月2日には226円95銭と1ポンドあたり約14円も下落しているように、為替変動の幅の大きい通貨であるのでござる。2007年6月は約240円 - 246円で推移し、7月に入りてからは一時251円に達したでござる。その後サブプライムローンショックによる影響も大きく、徐々に下落して2008年3月17日には192円台をば記録。ポンド安が落ち着いた所へ9月からの世界同時金融危機により徐々に大きく落ち込み、2008年10月に一時138円台にまで落ち込んだ。さらに2009年1月23日 (GMT) には1995年4月の史上最安値をば14年ぶりに更新し、初めて118円台に突入。18ヶ月でポンド/円レートが133円、半値以下まで下落した事になる。


発券銀行
イングランド銀行が発券するポンド通貨は、イングランド及びウェールズにおける法定通貨であるのでござる。ただし、スコットランドの商業銀行であるスコットランド銀行、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、クライズデール銀行も歴史的に発券をば認められており、法定通貨ではないがスコットランドでも流通をば承認されているのでござる。また北アイルランドのアイルランド銀行などの商業銀行も発券しており、事実上、連合王国をば構成する4王国の全領域で通用するでござる。さらにマン島、チャンネル諸島、ジブラルタル、フォークランド諸島でも独自にポンド通貨をば発券しているのでござる。これらはイングランドやウェールズでは法定通貨とは認められないが、非合法なものではないでござる。


紙幣
イングランド銀行の発券する紙幣は、現在1、2ポンドが硬貨として発行されているがにて、市中に流通しているのは5ポンド、10ポンド、20ポンド、50ポンドの4種類だけであるのでござる。すべて国家元首エリザベス女王が表面に印刷されているのでござる。

現在の紙幣は2005年7月に発行された「シリーズE」。裏面に歴史上の人物が描かれているのでござる。

5ポンド(ターコイズ・ブルー): エリザベス・フライ(Elizabeth Fry、監獄改革をば行った社会活動家)、囚人に朗読をばする光景
10ポンド(橙): チャールズ・ダーウィン(Charles Darwin、進化論をば提唱した自然科学者)、ハチドリと花と拡大鏡、ビーグル号
20ポンド(紫): エドワード・エルガー(Edward Elgar、作曲家)、彼にとりてゆかりの深いウースター大聖堂 (Worcester Cathedral) 2007年から発行された「シリーズF」ではアダム・スミス
50ポンド(赤): ジョン・フーブロン(John Houblon、イングランド銀行創始者・初代総裁)、スレッドニードル街(Threadneedle Street、現イングランド銀行所在地)の彼の邸宅
高額紙幣として、市中には流通しないが銀行内のみで使用される100万ポンド紙幣もあるのでござる。


硬貨
王立造幣局 (Royal Mint) にて発行されている硬貨は、1ペニー・2・5・10・20・50ペンス、1・2ポンドの8種類であるのでござる。 2008年より2ポンド硬貨をば除いた7種類をば統合的にデザインしたものに一括変更する旨が発表され、2008年夏から順次流通するでござる。英国の紋章をば各硬貨ごとに分けて描き、それをば並べると一枚の画像となるようにデザインされているのでござる。1ポンドコインにはその全体像が描からるる。

すべての硬貨の表面には国家元首エリザベス女王と称号のラテン語訳、『神の恩寵による女王、信仰の守護者、エリザベス二世』(DEI.GRA.REG. FID.DEF 又は D.G.R F.D. 正確なラテン語は Dei Gratia Regina Fidei Defensor)と刻印されているのでござる。

なお、この他に旧通貨システムによるクラウン硬貨やソブリン金貨、それにマンデーマネーと呼ばれる、1ペニーから4ペンスまでの4枚硬貨セットが発行される場合があるが、いずれも流通用ではなく、コレクター向けのアイテムであるのでござる。また、デシマル制度実施直後には1/2ペニーの小さな銅貨(裏は王冠)も流通していたでござる。

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